【お気楽領主の楽しい領地防衛】レビュー|「戦わない領主」が挑む知略バトルの魅力とは?
総合評価:

※画像はオーバーラップ文庫様公式サイトより引用
作品情報
- タイトル:お気楽領主の楽しい領地防衛 1 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~
- 著者:赤池 宗
- イラスト:転
- 出版社:オーバーラップノベルス
詳細評価(5段階評価)
主人公:
気楽そうに見えて、実は責任感が強く働き者な一面が魅力。
ヒロイン:
支えてくれる仲間たちが魅力的。ただ、メインヒロイン?はまだ本格的に活躍していない印象。
シナリオ:
一つ一つの問題を丁寧に解決していく展開が、読んでいて気持ちいい。
気楽さ:
戦闘シーンもあるが、主人公が強いため気楽に読み進められる。
後味:
読後感が明るく、これからヒロインがどう活躍するのか続きが気になる。
長さ:
読み応えがありつつ、テンポも良く読みやすい。
評価基準につきましてはあわせて【千代瀬の冒険について】をぜひご覧ください。
あらすじ
異世界転生を果たし、貴族の中でも上位の家に生まれたヴァン。
幼少期から将来を期待され、明るい未来を夢見ていた──。
しかし、ヴァンの魔術適性が「四大元素」ではなく、まさかの『生産魔術』。
親の失望を買い、名もなき辺境の村に飛ばされてしまう。
荒れ果てた村に絶望しかけるヴァンだったが、
その「生産魔術」が意外な力を発揮し、次々と村の問題を解決していく。
戦わず、知恵と魔術で領地を立て直す“お気楽領主”の奮闘が、今始まる──。
今後の展開が気になる、読み応えたっぷりの1巻!
感想(ネタバレなし)
良かったところ
- 主人公が「追放された状況」すら楽しんで、前向きに村づくりに取り組んでいるのが読んでいて気持ち良かった。
- 村人たちも、日々の生活を良くしようとみんなで協力している姿が印象的。
- ボロボロだった村が、生産魔術によってどんどん防衛力を高めていく過程がワクワクした。
- 主人公の周りの仲間たちも、ただ従うだけでなく、意見や協力をしっかりしてくれる関係性が良かった。
気になったところ
- 異世界要素は、生産魔術や現代建築知識、幼少期の「天才」と呼ばれた知識くらいで、あまり強くは感じなかった。
- 転生前の知識はあるものの、精神性が幼くなっているように感じる場面もあった。
- 主人公の能力がかなり強力なので、「強すぎて緊張感が足りない」と感じる人もいるかもしれない。(私は気にならなかった)
こんな人におすすめ
- 戦わず、知恵や工夫で物事を解決する展開が好きな人
- 村づくりや領地経営の成長物語を楽しみたい人
- 気楽に読める異世界モノを探している人
実際に読んでみて感じたこと
元々、生産系のゲームが好きで「小説でもこういう作品ないかな」と思い検索していたとき、トップに出てきたのがこの作品でした。
お試しで読んでみたら、主人公がとても楽天的で、でも住民や仲間を大切に思っている姿が好印象でした。
強力な能力を持ちながらも、驕ることなく一番偉い立場なのに誰よりも働いているところが特に良かったです。
掛け合いも面白く、ぜひ一度読んでみてほしい一冊です。
まとめ
この一巻を読めば、今後の発展が気になること間違いなしの一冊です。
気になった方は、ぜひ公式サイトもチェックしてみてください。