『洗脳スキルで異世界無双!?③』感想・レビュー|王女ヒロイン中心の続刊

千代瀬

『洗脳スキルで異世界無双!?③ ~スキルがバレたら処刑されるので健全誠実に生きようとしたら、なぜか美少女たちに愛されている件について~』を読みました。
今回は王女ルクレティアが中心になる巻で、前巻までに救ってきたヒロインたちとの絡みも引き続き楽しめる内容でした。

校外演習、大迷宮、新キャラ、王女の過去と、かなりイベント盛りだくさんで動く一冊です。
ネタバレは控えめに、購入判断の材料になるよう「合う/合わない」も含めてまとめます。

結論:この本は「買い」か?

結論:人は選ぶ。総合評価は

ヒロインたちとのやり取りや、今巻メインのルクレティアの魅力はしっかりあって、ラブコメとして楽しめる部分は今回もありました。
特にヒロインから積極的に距離を詰めてくるタイプの異世界ラブコメが好きな人には、見どころがある巻だと思います。

ただ一方で、主人公が洗脳スキルにかなり頼っているにもかかわらず、その力を嫌いすぎている点はかなり気になりました。
さらに、登場人物や偽名、新キャラも増えてきて少し整理しづらく、読みやすさの面では前より引っかかる部分もありました。

気になった方は、まずは試し読みで雰囲気を確認してみてください。

作品情報

タイトル:洗脳スキルで異世界無双!?③ ~スキルがバレたら処刑されるので健全誠実に生きようとしたら、なぜか美少女たちに愛されている件について~
著者:KT
イラスト:おやずり
出版社:オーバーラップ文庫

公式あらすじ(要点)

校外演習を控えたヒューは、冒険者としての準備やスキルの活用法を探りながら忙しい日々を送っています。
やがて演習先として発表されたのは、ルクレティアの母の故郷にある大迷宮。かつて凶暴な黒竜が棲んでいたという、いわくつきの場所でした。

さらに、指導役として同行することになった冒険者兄妹・リューグとティーナにも、ヒューたちに関わる大きな秘密が隠されています。
それぞれの思惑が入り乱れる校外演習の中で、ヒューは〈洗脳〉スキルを駆使して立ち向かっていくことになります。

今巻では戦いだけでなく、ルクレティアとの関係にも変化があり、ラブコメ面でも大きな動きがある第3巻です。

あらすじ

今回は、これまで登場してきたヒロインたちとのやり取りを楽しみつつ、王女ルクレティアが中心になる巻です。
前巻までに救ってきたヒロインたちとの絡みもあり、ラブコメとしての甘さは今回もきちんとあります。

一方で、物語の舞台はルクレティアの母の故郷にある大迷宮へと移り、彼女の過去や新しく登場する人物たちも絡んできて、イベントはかなり盛りだくさんです。
校外演習という形を取りながら、ダンジョン攻略、人物の秘密、関係性の進展がまとめて動いていく巻になっています。

その中で主人公ヒューは、相変わらず〈洗脳〉スキルを軸に状況を切り開いていきます。
ラブコメとしての進展もありつつ、物語全体としては今後の展開に向けて大きく動く3巻です。

向いてる人/向いてない人

向いてる人

・前の巻まで読んでいる人
・ヒロインから積極的に攻めてくる異世界ラブコメが好きな人
・洗脳スキルの万能寄りな戦い方を楽しみたい人
・王女ヒロイン中心の巻を読みたい人
・ラブコメとイベント多めの展開をまとめて楽しみたい人

向いてない人

・初見で途中巻から入りたい人
・登場人物や偽名が増えると混乱しやすい人
・スキル頼りの戦い方があまり好きではない人
・武器や能力に頼っておきながら、それを嫌う主人公像が苦手な人

ここまで読んで「自分に合いそう」と思った方は、こちらからどうぞ。

詳細評価(5段階)

主人公:

洗脳スキルを中心に戦っていく作品なのに、主人公自身がそのスキルをかなり嫌っているのが気になりました。
頼っている力を受け入れきれていない感じがあり、今回はあまり好感を持ちにくかったです。

ヒロイン:

前巻までに救ったヒロインたちとの絡みは引き続きよく、今巻メインのルクレティアも魅力的でした。
ヒロイン側から積極的に来るラブコメとしては、今回も強みが出ていたと思います。

シナリオ:

ルクレティアの過去や新キャラ、大迷宮、校外演習などイベントは多く、動きのある巻でした。
ただ、そのぶん登場人物や設定の整理が追いつきにくく、少し読みづらさもありました。

気楽さ:

ラブコメとして楽しめる部分はあるものの、人物や思惑が増えてきて、前巻までよりは少し気楽さが落ちた印象です。
整理しながら読む必要がありました。

後味:

今回は不満点もある一方で、続きが気になる終わり方をしていて、次巻への引きはしっかりありました。
読後の満足感よりも、「この先どう締めるのか気になる」が強めです。

長さ:

内容はかなり詰め込まれていて、イベントも多めです。
そのぶん密度はあるものの、整理しにくさもあって少し重たく感じました。

良かった点

本作でよかったのは、前巻までに救ってきたヒロインたちとの絡みが引き続き楽しく、今巻メインのルクレティアにもきちんと魅力があったことです。
ラブコメとして見ると、ヒロインから積極的に距離を詰めてくる要素は今回も健在で、甘さのあるシーンをしっかり楽しめました。
また、ルクレティアの過去や新キャラの登場もあり、巻としての動きは大きく、イベントが盛りだくさんなのも読みどころでした。

気になった点

一方で気になったのは、主人公が洗脳スキルにかなり頼っているにもかかわらず、そのスキル自体を嫌いすぎていることです。
武器に頼って戦っているのに、その武器を見下しているような印象があり、そこはかなり引っかかりました。
さらに、登場人物や偽名が増えてきたことで少し混乱しやすく、全体的に読みづらさもありました。
展開もやや何でもありになってきた印象があり、主人公にはもう少しスキル以外の部分で対処してほしいと感じました。

実際に読んで感じたこと

読んでいて感じたのは、今回はルクレティアを中心にしたラブコメ要素やイベントの多さは魅力だった一方で、主人公まわりの引っかかりがかなり目立った巻だということです。
ヒロインたちの絡みはよく、特に今巻メインのルクレティアも魅力的だったので、ラブコメとしての楽しさはしっかりありました。

ただ、主人公は洗脳スキルを軸に戦っているのに、そのスキルを嫌いすぎていて、そこがどうしても気になりました。
能力バトルものとして見ると、使っている力に対する向き合い方がしっくりこず、今回は主人公をあまり好きになれなかったです。

さらに、人物や偽名、新キャラが増えてきたことで整理が追いつきにくく、前より読みづらさも増していました。
それでも、最後は今後どう締めるのか気になる終わり方をしていたので、次巻も読みたくなる引きはありました。

まとめ

結論:人は選ぶ/総合評価:
・王女ルクレティアを中心にしたラブコメ要素は楽しめる
・前巻までに救ったヒロインたちとの絡みも引き続きよい
・主人公の洗脳スキルへの向き合い方はかなり好みが分かれる
・登場人物や偽名、新キャラが増えてきて少し読みづらい

『洗脳スキルで異世界無双!?③ ~スキルがバレたら処刑されるので健全誠実に生きようとしたら、なぜか美少女たちに愛されている件について~』は、王女ルクレティアを中心にしたラブコメ要素と、イベント盛りだくさんの展開を楽しめる第3巻でした。
前巻までに救ってきたヒロインたちとの絡みも引き続きよく、今巻メインのルクレティアにもきちんと魅力があるので、ヒロインから積極的に攻めてくる異世界ラブコメとしては今回も楽しめる内容だったと思います。

一方で、主人公が洗脳スキルにかなり頼っているにもかかわらず、その力を嫌いすぎている点はかなり気になりました。
また、登場人物や偽名、新キャラが増えてきたことで少し読みづらさもあり、展開もやや何でもありな方向に寄ってきた印象があります。
そのため、ラブコメ面はよかったものの、主人公や物語全体の整理しやすさには引っかかる部分が残りました。

総合すると、ヒロインとのやり取りや洗脳スキルによる無双を楽しめる人には合いやすい一方で、主人公の能力への向き合い方や読みやすさには好みが分かれる★3の続刊です。
前巻まで読んでいて、このシリーズのラブコメやスキル無双が好きな人なら続けて楽しめると思います。

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