ラノベ

TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話1【感想・レビュー】TS×百合×VTuber転生ラノベ

千代瀬

総合評価

HJ文庫様公式サイトより引用

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作品情報

タイトル:TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話 1
著者:恋狸
イラスト:ほまでり
出版社:HJ文庫

あらすじ

前世ではVTuberが大好きで、仕事の合間に推しを応援することが唯一の生きがいだった主人公。
しかし過労で命を落とし、次に気づいた時には――男性から女性へと TS転生。しかも転生先の世界は、前世と同じ歴史を繰り返していた。

新しい名は「夢見蓮華」。彼女はこれから訪れるVTuberブームの未来を知っていたため、自らもライバーとして活動することを決意する。
さらに前世で得た知識を活かし、ライバーたちが抱える悩みを解決しながら、自分に惚れさせる計画を実行していくのだった。

詳細評価(5段階)

主人公:
TS転生した夢見蓮華は、前世の知識を活かしてVTuber業界で立ち回る。推しを救いたい一心で行動しており、その積極性と頭の回転の速さはとても好感が持てる。惚れさせるのが目的ではあるが、根本的な悩み解決を第一としてブレない姿勢が魅力的。

ヒロイン:
同じ事務所に所属する個性豊かなライバーたちが登場。それぞれが抱える悩みを主人公が解決していく過程で、信頼や好意を深めていく流れが楽しい。堕ちた後の姿は可愛らしく、徐々に「惚れさせ計画」が形になるのも読みどころ。

シナリオ:
VTuber業界を舞台にした珍しいTS転生もの。物語の軸はしっかりしているが、展開はやや早めでイベント消化型にも見える。とはいえ「推しを救いたい」という気持ちが一貫しており、読後にはまとまりがある。また、堕とした後のイチャイチャ描写もあり、百合ハーレムものとしても楽しめる。

気楽さ:
配信活動や人間関係の悩みが中心で、バトル要素はないため比較的読みやすい。ただしライバーたちの内面描写や感情的なやり取りは重めになる部分もあり、ライトなノリを求める読者には合わないかもしれない。

後味:
一巻としてはきちんと区切りがついており、各ライバーの悩みを解決しつつ続巻への布石を残す構成。主人公の「惚れさせ計画」がどう進展していくのか、次巻への期待感を高める。

長さ:
1冊としてちょうどいいボリューム感。配信活動や人間関係の掘り下げに多くのページを割いており、VTuberに馴染みのある読者なら特に楽しめる。

良かった点

違う性別で、自分が生きてきた時代に転生するという設定はありそうでなかったため新鮮で面白かった。
また、VTuberとしての顔と現実での顔――その二面性がしっかり描かれており、それぞれが抱える悩みに主人公が正面から向き合って解決していく展開がとても良かった。

気になった点

自分自身がTS(性転換)ものの作品をほとんど読んでこなかったこともあり、今回のTS要素がどれほど意味を持っていたのかは少し疑問に感じた。単純に「女性が女性を堕とす百合作品」との違いが見えにくい部分もある。
ただし、TS転生という設定によって「女性ライバーに詳しい」という説得力は生まれており、完全に無意味というわけではなかった。

実際に読んで感じたこと

TS作品ということで、最初は「男性の精神状態で女性として接するのでは?」と予想していたが、序盤から日常生活や配信活動を完全に女性としてこなしており、思っていた以上に自然で面白かった。

また、未来の知識を使ってヒロインたちを救い堕としていく展開も魅力的。主人公自身が「堕とすため」に人一倍努力している姿は好感が持てた。
次巻でもどのように計画を進め、どんなライバーたちを救っていくのか期待が高まる。

まとめ

『TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話 1』は、TS転生×VTuberという珍しい組み合わせが新鮮で、物語全体に独自性を与えていました。
主人公・夢見蓮華は「惚れさせ計画」を掲げつつも、根本的にはライバーたちの悩みを解決しようとする真摯さがあり、その姿勢に好感が持てます。

また、配信活動や現実での人間関係といった二面性がしっかり描かれており、ただの百合作品にとどまらずTS設定が活きているのもポイントでした。
百合ハーレム要素を楽しみたい読者にも、VTuber業界を舞台にした物語を読みたい読者にもおすすめできる一冊です。

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