2025年11月おすすめラノベ2選|異世界×学園で選ぶ今月の推し!
今月は 11 本のレビューの中から、特に印象に残った 2作品 を部門別に厳選して紹介します。
異世界の“成り上がりと英雄譚”、そして学園ラブコメの“心温まる青春”。
どちらも読後感の良さが際立つ、11月を代表する2冊でした。
🎒 学園ラブコメ部門
この△ラブコメは幸せになる義務がある。
著者:榛名千紘
出版社:電撃文庫(KADOKAWA)
ギャグとシリアスを巧みに織り交ぜた展開が印象的な、テンポの良い青春ラブコメ。
序盤の“強めの”ヒロインに驚かされる場面はあるものの、それも彼女の不器用さゆえとわかると一気に印象が変わり、キャラクターの魅力がぐっと深まっていきます。
内面描写の丁寧さや行動の説得力、胸に響くシーンも多く、物語としての厚みがしっかり感じられる作品です。
さらに本作は 全4巻で綺麗に完結するシリーズ でもあるため、安心して読み進められる点も大きな魅力(※ネタバレなし)。
“キャラの気持ちがしっかり描かれたラブコメ” を求める読者に強くおすすめしたい一冊です。
🌾 異世界ファンタジー部門
悪役貴族が開き直って破滅フラグを”実力”で叩き折っていたら、いつの間にかヒロイン達から英雄視されるようになった件
著者:楓原こうた
出版社:スクウェア・エニックス
「破滅フラグ回避 × 実力至上主義」という切り口で描かれる、新鮮な勘違い英雄譚。
悪役として振る舞おうとしながらも、根は善人である主人公・イクスのギャップが大きな魅力です。
鍛錬によって裏付けられた強さ、周囲との価値観のすれ違いによる勘違い展開、そしてヒロインたちとの軽快な掛け合いが相まって、テンポ良く読み進められる一冊でした。
破滅フラグ系が好きな人はもちろん、努力型主人公の成長物語が刺さる読者にもおすすめできる作品です。
💬 まとめ
11月は、勘違い系の異世界ファンタジーと、丁寧な心理描写を魅力とする学園ラブコメが特に輝いた月でした。
どちらも “読者を置いていかず、しっかり心を掴んでくるストーリー構造” があり、読み応えのある作品が揃っています。
12月もジャンルの幅を広げながらレビューを続けていきます。

