クズレス・オブリージュ4 感想|勘違いが加速するモブ志望悪役の第4巻レビュー
総合評価

※画像はKADOKAWA様公式サイトより引用
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作品情報
タイトル:クズレス・オブリージュ 18禁ゲー世界のクズ悪役に転生してしまった俺は、原作知識の力でどうしてもモブ人生をつかみ取りたい4
著者:アバタロー
イラスト:kodamazon
出版社:角川スニーカー文庫(KADOKAWA)
あらすじ
18禁ゲー世界のクズ悪役・ウルトスに転生した主人公は、
このままでは破滅すると悟り、クズな行動を避けて生きる――
“クズレス・オブリージュ”を心がけていた。
しかし、彼が「普通の強さ」の基準を盛大に勘違いしているせいで、
モブとして振る舞うための努力は、本人の自覚がないまま圧倒的な実力へと繋がっていく。
しかも、その強さを持ちながら傲慢にならない姿勢が周囲の誤解を呼び、
気づけば勘違いの連鎖でハーレムがどんどん形成されてしまう。
そんな中、イーリスとの“婚約の噂”を耳にしたウルトスは、
本来なぜか自分に好意を寄せているジークとイーリスを結びつけ、
シナリオ通りの展開に戻そうと画策するが――。
勘違いが加速する中で、モブ人生を目指す悪役が空回りし続ける、
勘違いハーレムコメディ第4巻。
詳細評価(5段階)
主人公:
ウルトスは「クズのままでは破滅する」という危機感から、クズ行動を避けて“モブ”として生きようとする姿勢が一貫していて、相変わらず発想と行動のズレが面白い。
普通の強さの基準を盛大に勘違いしているせいで、努力すればするほど自覚のないまま実力が跳ね上がっていくのが、このシリーズならではの爽快ポイント。
本人は嫌われないようモブに努めているのにヒロインたちの思い込みがすごく、女性陣の好感度が上がるほど男性陣の評価が下がっていく流れがテンポ良く、コメディとして安定感がある。
ヒロイン:
ハーレムが“形成されてしまう”構図は4巻でも健在で、勘違いが積み重なっていく過程が楽しい。
イーリスを中心に噂や周囲の視線が動くことで、恋愛面のイベントも進み、ドタバタ感が増している。
キャラ同士の温度差がはっきりしているので、会話パートでも笑える場面が多い。
シナリオ:
「モブ人生に戻すためにシナリオ通りにしようとする」作戦が、逆に勘違いを加速させる構成が上手い。
婚約の噂を起点に人間関係が動き、主人公の思惑とは別方向へ転がっていくのがこの作品の強み。
やることなすこと裏目に出るのに、結果的に状況が良くなる“ズレ”が気持ちよく回っている。
気楽さ:
基本的にはコメディテンポが良く、深く考えずに読めるタイプ。
18禁ゲー世界という前提はあるものの、メインは勘違いと会話の面白さなので、読み味は軽め。
気楽に笑えるラブコメ寄りの巻で、疲れているときでもサクッと読みやすい。
後味:
大きな山場を作りつつも、全体としては“次の騒動が待っている”感じの締め方で、続刊への引きが自然。
ウルトスの「普通に平和にいきたい」自己認識と、周囲の評価のズレが最後まで崩れないのがシリーズらしい。
読後に重さが残らず、続きを読みたくなるタイプの後味。
長さ:
会話とイベントの回転が早く、引っかかる中だるみが少ない。
一冊の中でしっかり動きがありつつも、読みやすい分量に収まっている。
テンポ重視のシリーズらしく、スッと読み切れる長さだった。
良かった点
ウルトスが「モブとして嫌われないように振る舞う」つもりで努力しているのに、普通の強さの基準を盛大に勘違いしているせいで実力だけが勝手に跳ね上がり、その結果ヒロインたちの好感度が加速して男性陣の評価が下がっていく――という“ズレ”がテンポ良く回り続けるのが面白かったです。
さらにイーリスを中心に婚約の噂が広がることで、人間関係が主人公の思惑と別方向へ転がっていき、ドタバタ感が増してコメディとしての勢いが強くなっています。
18禁ゲー世界という前提はありつつも、メインは勘違いと会話の面白さなので読み味が軽く、疲れているときでも気楽にサクッと読める巻でした。
気になった点
勘違いの連鎖で状況がどんどん良い方向に転がっていく面白さが強い反面、展開の“ズレ”が安定しているぶん、人によってはややワンパターンに感じる場面があるかもしれません。
また、ウルトス本人はモブとして平和に過ごしたいのに周囲の好感度だけが上がっていくため、恋愛面のすれ違いが長めに続く点は、好みが分かれそうです。
18禁ゲー世界という前提も含めて、ギャグ寄りの空気を楽しめるかどうかが評価を左右するタイプの巻だと感じました。
実際に読んで感じたこと
4巻もウルトスの勘違いが加速していくテンポの良さが心地よく、会話の温度差や周囲の誤解が積み重なっていく流れを気楽に楽しめました。
今回は「モブになろう」とするあまり情けない行動や空回りもあるのですが、それでもイーリスのために動こうとする場面ではしっかり格好良さが出ていて、主人公としての芯を感じられたのが良かったです。
ただの勘違いコメディに留まらず、主人公の行動に“優しさ”や“覚悟”が見えることで、笑えるだけでなく読後の満足感も高い巻でした。
まとめ
第4巻も、ウルトスが「嫌われないモブ」を目指して努力しているのに、勘違いのせいで実力と好感度だけが上がっていく“ズレ”がテンポ良く回り、コメディとして安定した面白さがありました。
婚約の噂をきっかけに人間関係がさらに動き、ドタバタ感が増しているのも続刊として嬉しいポイントです。
情けない行動で空回りする場面はありつつも、イーリスのために動くときの格好良さがしっかり描かれており、笑えるだけでなく読後の満足感も残る一冊でした。
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<前巻のレビュー>
クズレス・オブリージュ③を見る

