『影の実力者になりたくて！』3巻 感想レビュー｜妄想と現実が奇跡的に噛み合う痛快展開！
千代瀬
千代瀬の冒険
『お前ら早く結婚しろよっ！２』感想｜告白の謎が深まる中、ヒロインたちの想いが動き出す青春ラブコメ
千代瀬
総合評価
※画像はKADOKAWA様より引用
👉お前ら早く結婚しろよっ！２ そう言われてる女子が3人いるんですけど？をAmazonで見る
作品情報
タイトル：お前ら早く結婚しろよっ！2 そう言われてる女子が3人いるんですけど？
著者：優汰
イラスト：まるろ
出版社：MF文庫J（KADOKAWA）
あらすじ
主人公・田中莉太が隠れて書いているWEB小説に投稿された、一通の告白文。
その“衝撃の告白”をきっかけに始まった、莉太の『メインヒロイン探し』。
三人の候補と親しくなるにつれて、むしろ誰が“告白主”なのか分からなくなっていく。
楽しい時間を過ごしながらも、答えは依然として霧の中――。
そんな中、学園祭が近づく季節。
一緒に買い物に出かけてイチャイチャしたり、とあるヒロインの過去が明かされたり――
恋と青春がさらに動き出す、盛りだくさんの学園ラブコメ第2弾！
詳細評価（5段階）
主人公：
田中莉太は誠実で気遣いができる性格。
どのヒロインにも分け隔てなく接する姿勢は好感が持てるが、優しすぎるがゆえに誤解を招く場面も多い。
ただ、自分が告白した相手探しが物語の主軸になっており、恋愛の主導性が薄れてしまう点は個人的にマイナス評価。
ヒロイン：
三人のヒロインがそれぞれ個性豊かに描かれ、誰を推しても楽しめる構成。
特に今巻では、あるヒロインの過去が掘り下げられ、感情描写に厚みが増している。
ギャグとシリアスの切り替えも上手く、ヒロイン同士の掛け合いも魅力的。
表紙を飾る胡桃の素直になれない姿が特に可愛らしく印象的だった。
シナリオ：
学園祭準備や日常イベントを軸に、恋と笑いがテンポよく展開。
“告白文の正体”というミステリー要素も続巻としてしっかり機能している。
ただ、後半で描かれるヒロインの過去エピソードでは、登場人物の言動にやや不快感を覚える場面もあった。
気楽さ：
軽快な会話とテンポで楽しく読める一方、後半のヒロイン掘り下げではやや重めの展開もある。
それでも全体としては読みやすく、ラブコメらしい明るさはしっかり保たれている。
後味：
恋愛関係はまだ決着しないが、それぞれの感情が少しずつ動き始めており、
次巻への期待を持たせる締め方が上手い。
日常の延長線上で関係性が変化していく様子が心地よく、読後感も爽やか。
長さ：
1巻よりテンポがやや落ち着いており、会話中心で読みやすい。
イベントの詰め込み具合もちょうどよく、飽きずに最後まで楽しめるボリューム。
良かった点
ヒロインたちがとても魅力的に描かれており、それぞれの個性が際立っていました。
特に表紙を飾る胡桃は、クールキャラでありながらも主人公の行動にヤキモチを妬いたり、嬉しそうに微笑んだりと、
感情の変化が丁寧に表現されていて非常に印象的でした。
普段は落ち着いて見える彼女の内面が少しずつ揺れ動いていく様子が可愛らしく、読んでいて思わず頬が緩みました。
気になった点
終盤の展開は、ヒロインとの関係を深めるための流れとして必要ではあるものの、
登場人物たちの言動が少し極端で、個人的にはあまり気持ちよく読めませんでした。
キャラクターを成長させるための描写とはいえ、もう少し自然な形で描かれていればより印象が良かったと思います。
実際に読んで感じたこと
1巻に続き、テンポの良い会話とキャラクター同士の掛け合いが魅力的な一冊でした。
ヒロインたちの可愛らしい反応や、日常の中にあるさりげない恋の気配が心地よく、安定したラブコメとして楽しめました。
一方で、後半の展開にはやや癖のある人物も登場し、読んでいてモヤッとする部分もありましたが、
それでもシリーズ全体としての方向性はブレず、次巻への興味を引く構成になっていたと思います。
恋愛の駆け引きだけでなく、キャラクターの成長や人間関係の変化を感じられる巻でした。
まとめ
『お前ら早く結婚しろよっ！２』は、
恋の正体探しと青春の甘酸っぱさが見事に融合した学園ラブコメ第2巻です。
キャラクターの掛け合いは相変わらずテンポがよく、
特にヒロインたちの感情描写に深みが増したことで、前巻よりも“恋の動き”を実感できる展開になっています。
一部の登場人物にやや引っかかる描写もありましたが、
シリーズとしての方向性はしっかり保たれており、次巻への期待が高まる内容でした。
日常と恋愛のバランスが心地よく、学園ラブコメが好きな方には安心しておすすめできる一冊です。
👉お前ら早く結婚しろよっ！2 そう言われてる女子が3人いるんですけど？をAmazonで見る
＜前巻のレビュー＞
お前ら早く結婚しろよっ！①はこちら
ABOUT ME
